2015年2月24日
TBS系の金曜ドラマ『ウロボロス』は生田斗真が演じる刑事と小栗旬が演じるヤクザが主人公のバディものだ。生田と小栗は8年前に『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』で共演して以来の仲。
生田が『ウロボロス』の原作マンガのファンで、「ドラマ化されて自分が(刑事の)イクオを演じられたら、(ヤクザの)竜哉役をやってくれないか」と、小栗に5年ほど前に話していたという。それがようやく実現した。
イクオと竜哉は幼い頃から児童養護施設で育ち、慕っていた結子先生(広末涼子)を目の前で何者かに殺される。ところが、なぜか事件そのものが警察関係者にもみ消された。2人は自分たちで犯人を捜し、そして殺すことを誓う。そのために20年後、イクオは表の世界で刑事になり、竜哉は裏の世界でヤクザになっていた。
先生を殺したのは? 警察がもみ消した理由は? という大筋がありつつ、毎回事件が起きて、2人が表と裏それぞれから真相に迫り、犯人にたどり着く展開は痛快。その中で20年前の事件の謎にも少しずつ近づいて。
ただ、このドラマはバディものでありながら、2人が共に行動する場面は少ない。刑事とヤクザのつながりを誰にも知られるわけにはいかないからで、情報交換するときも暗いバーの片隅で背中合わせに座り、人知れず会話をしていたり。達哉が背中に入れ墨をしていることもあって、銭湯を貸切にして2人で入っているシーンもあったが、あれはイケメンのイイ体を見せるための女性視聴者向けサービス? お姉さん、見たいですか?
ともあれ、だからこそ最後に2人並び立って犯人を追い詰めると“キター!”というカタルシスがある。クールなインテリヤクザ役の小栗もカッコイイが、普段は隠している顔を悪の前で見せる生田にシビれる。(続く)
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