48グループの新潟進出で地方アイドルはどうなる?(5/5) | Deview-デビュー
2015年2月20日

 今さら言うまでもないが、AKB48の“AKB”とは専用劇場のある秋葉原に由来する。姉妹グループは名古屋の栄(SKE48)、大阪の難波(NMB48)、福岡の博多(HKT48)と広がってきた。そして、各地に元々あった地方アイドルはどうなったかというと…。

 2011年にHKT48が誕生した博多では、先行して活動していたLinQの人気が落ちることなく、メジャーデビューを果たした。オリコンTOP10の常連だ。他にも“1000年に1人の逸材”橋本環奈の所属するRev. from DVLや青SHUN学園のメジャー組に加え、QunQun、HR、乙女の純情、Shooting Star Girls−流星群少女−などが群雄割拠。福岡は全国有数の地方アイドル王国になった。

 SKE48の名古屋でも、ももいろクローバーZの妹分のチームしゃちほこを始め、NHKオンデマンド「全国ご当地アイドルランキングバトル」で1位になり、3月にメジャーデビューするOS☆U、Negiccoと同じT-Palette Records所属のしず風&絆〜KIZUNA〜、地元の寿司店がプロデュースするアイドル教室など、多彩なグループが活躍中だ。

 48グループのファンも、たとえば東京からHKT48劇場に行くなら、ついでにLinQやRev.のライブも観て回る向きがある。SKE劇場に行くなら、アイドル教室の寿司屋での公演も見て寿司も食べてくるとか。どうせ遠征するなら、そのほうが楽しい。

 商売の世界でよく「焼鳥屋は1軒だけあっても繁盛しない」と言われる。ライバル店がないほうが客を独占できそうに思えるが、実際に人が集まるのは同業店が並び客に選択肢がある場所だと。それを地で行く話だ。NGT48結成のニュースからNegiccoの名前が引き合いに出されていること自体、結果的に格好の宣伝になっている。新潟でも互いの相乗効果のほうが大きくなるはず。

 新潟は東京から新幹線で2時間ほど。NGT48を観に行くなら、ついでに忘れかけていた日本海の美しい夕日も眺めてこようかな。(終わり)


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