2015年2月19日
国内5番目のAKB48グループとして新潟に生まれるNGT48と、新潟を拠点に12年活動してきた地方アイドルのトップランナーNegicco。ネットで対決が論じられている。
この対決を、大手家電量販チェーンが地方都市に開店し、地元で古くから親しまれてきた電器店と争うような構図に見る向きもあるが、それは実情とは違う。
Negiccoの3人は新潟在住で実家から出たことがないそうだが、「今は東京での仕事のほうが多い」とも言う。2月末からは全国14都市を回るツアーも。新潟が拠点でも、実際の活動はもはやご当地アイドルの範ちゅうを越えて広がっているのだ。NGT48は新たなライバルのひとつでも、地元で1対1で迎えうつ形にはならない。
そもそもNegiccoとNGT48でファン層がカブると思えない。大括りでは同じアイドルでも、Negiccoは“戦わないアイドル”と呼ばれ、ゆるい感じの癒し系。田島貴男や小西康陽らが楽曲プロデュースを手掛けるなど、良質な歌を届けることを身上にしている。
NGT48は48グループの例に漏れなければ、大人数で盛り上がるライブに主眼が置かれるだろう。選抜やセンターを巡るドラマも生まれるに違いない。一方のNegiccoは…。
「昔は番組でもステージでも、他のアイドルさんたちと出たら、『しゃべらないと映らない』ってムリにでも頑張る空気がありましたけど、今は『前に出ようとしない感じがいい』と言ってもらえるようになって」(Nao☆)
ライブも大騒ぎというより癒されに来るファンが多くアットホーム。NGT48結成の発表後、メンバーのMeguはツイッターで「対決とかじゃなくて、一緒に新潟を盛り上げて行けたらいいなと思います」とつぶやいていた。それは本音だろうし、必然的にそういう形になる気がする。48グループの他の拠点を見ても。(続く)
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