アイドル界の世代交代と48グループの次期総監督(5/5) | Deview-デビュー
2015年1月22日

 2年前の選抜総選挙で指原莉乃が1位になった際、「私は次世代には入らないので」とのコメントがあった。横山由依も指原と同い年の1992年生まれ。9期生ではいち早く正規メンバーに昇格して推されてはいたが、前田敦子の卒業を見据え“次世代エース”が話題になり出した頃、すでに20歳目前。渡辺麻友や島崎遥香らとの微妙な年齢差から、エース候補として名前は挙がらなかった。今後も世代交代と逆行してセンターに就くことは、まずない。選抜の常連ではあっても。

 それは300人を引っ張る総監督を務めるには、むしろ好都合だ。高橋みなみが結果的にそうであったように。総監督はエースと兼ねられない重労働。高橋が卒業宣言で「正直、しんどいです」と言っていた通り。

 ある程度の知名度は“グループ代表”として必要でも、エースの重責も同時に背負うのは無理だ。前田敦子でも大島優子でも総監督まで務めていたら潰れていたはず。エースにはまた違う責任があり、ある意味グループ全体より自分を大切にしないといけないから。

 一部で次期総監督の対抗馬にNMB48の山本彩が挙がっていた。彼女は高校時代に生徒会長も務め、高橋に近い引っ張るタイプながら、すでにNMB48のエース。いずれ兼任するAKB48のエース格になる可能性も。総監督まで担わせるのは酷だ。逆に横山はエース候補から外れた世代だが、総監督として次世代、次々世代の48グループをじっくり導いていける。彼女以上の適任者はいなかった。

 横山といえば、4年前の選抜総選挙で初めて19位にランクインしたとき、過呼吸で立っていられず、まともな言葉が出なかったスピーチも思い出される。当時はああいう場でなくても、トークはからっきしだった。その後、お笑い重視のNMB48との兼任を経て、面白いかはともかくギャグも言うように。そんなところにも努力家ぶりは垣間見える。総監督就任に向け、彼女自身もより成長していくだろう。(終わり)


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