アイドル界の世代交代と48グループの次期総監督(3/5) | Deview-デビュー
2015年1月20日

 48グループでエースの代わりは育てることができても、総勢300人近いメンバーを束ねる総監督のポジションを、高橋みなみ以外に務めるができるだろうか? 誰もがそう考えていたはずだ。

 だからと言って、卒業した前田敦子や板野友美らと同い年の高橋をいつまでもAKB48に縛り付けておくわけにもいかない。結論は1年間の猶予を持ち、結成10周年に当たる2015年12月をメドとする卒業だった。総監督の後任にはチームKキャプテンの横山由依を指名。1年かけて引き継ぎを行うという。

 高橋は当初、次の総監督は「勝手に引っ張るメンバーが出てくるまで決めなくていい」と考えていたそうだ。あまりに自己犠牲を強いられるポジションのため、誰かに継がせる心苦しさもあって。だが、秋元康プロデューサーは「今のAKBにそんな時間の余裕はない」との考え。そして、横山が後任に選ばれた。

 横山の名前はこの1年ほど、48グループの若手メンバーのインタビューでよく出てきた。
「初めて選抜に入れていただいたとき、歌番組の合間とかで、よく横山さんがお話をしてくださいました」(小嶋真子)
「(兼任で)チームKのレッスンに出られず『不安です』と相談すると、『時間があるから焦らなくて大丈夫』と言ってくれたり。いつも声を掛けてくれます」(兒玉遥)

 ミュージカル『ウィズ』の主役に選ばれた田野優花のドキュメント番組でも、将来について悩んでいたとき、「横山さんが『大丈夫?』と気づいてくれて、『田野ちゃんのままやればいい』と言ってくれて」と、転機になったことを話していた。

 横山は京都出身。キャプテンという立場もありつつ、きめ細かい心配りができる人なのだろう。(続く)


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