モーニング娘。’14を卒業した道重さゆみの12年(4/5) | Deview-デビュー
2015年1月6日

 モーニング娘。在籍期間は11年10ヵ月(4329日)と、歴代最長を数えた道重さゆみ。6期メンバーに合格してすぐ、取材したことも覚えてる。当時13歳。同い年の田中れいなが落ち着きがあって大人びていたのに対し、道重はあどけなくて、ボーッとしている感じだった。

 前述の通り、見た目はかわいいけど歌は聴いて吹き出すレベル。プロデューサーのつんく♂は「まなざしに力強いものがある。潜在的に力がある」と評していた。あれから12年。リーダーとなった道重は若い後輩たちを引っ張り、モーニング娘。を再びオリコン1位を獲るグループに引き上げ、11月26日に卒業ライブを迎えた。

 横浜アリーナに超満員12000人が詰めかけ、冒頭から彼女のイメージカラーのピンクのサイリウム一色。10人体制による最後のパフォーマンスは、激しく動きながらピッタリ揃った振りや、EDM路線の目まぐるしいフォーメーションダンスに、現在のモーニング娘。’14の充実ぶりがうかがえた。

 道重は歌ではメインではなかったが、この日は最後のシングルに収録されたソロ曲「シャバダバドゥ」なども生き生きと披露。そういえば、自分が最後にしたインタビューでは、こんな発言もあった。

「最初レコーディングは一番苦手なお仕事でした。12年経ち、歌が得意になったわけではないのに、好きなお仕事に変わりました。歌もダンスも苦手な私がステージでどうアピールするか考えたら、表現力しかなくて。表情を頑張ったり、曲に合わせて自分らしい歌い方をしたり。そこを意識してから、ステージに立つことも歌うことも楽しくなりました」

 アンコールで足が攣ってうずくまり、「一度暗くしてもらっていいですか」と照明が落ちた中でスタッフが駆け寄るアクシデントもあった。だが、立ち上がって再び歌い、ファンに涙もののメッセージも残した。(続く)


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