モーニング娘。’14を卒業した道重さゆみの12年(2/5) | Deview-デビュー
2014年12月29日

 11月26日の横浜アリーナでのコンサートでモーニング娘。’14を卒業した8代目リーダー道重さゆみは、6代目の高橋愛の時代から「リーダーになりたい」と口にしていた。

 7代目の新垣里沙の卒業が決まり、一番上となった6期では田中れいなのほうがリーダータイプに思えたが、プロデューサーのつんく♂は本人の希望通り、道重を後継に指名。その瞬間、彼女は急に不安になったという。

 以前もここで書かせてもらったが、道重がリーダーになりたかった理由は「引っ張っていこう」との気持ちからではなく、「目立てるから」というもの。それがいざ本当にリーダーをやることになり「いろいろなプレッシャーを一気に感じてしまって」と。

 当時のモーニング娘。はキャリア10年で20代半ばの道重と田中に、入って2年足らずで10代の9〜11期生9人という段差のある編成。同期の田中も1年後に卒業した。道重は経験不足のメンバー1人1人に気を配り、テレビやイベントでのトークでは話を振っていく。

 そうすると自らのナルシストキャラは影を潜め、周りから「道重らしくない」と言われるように。もともと目立ちたかったのに、これではつまらないと、一時は「リーダーでも自分のアピールも必ずしよう」と考えたそう。だが結局、「自分らしくしていたらリーダーは務まらない。『らしくない』と言われてもグループを第一に」と考えるに至った。

 卒業ライブでも「最初の何年かはソロパートが全然なくて、“私はモーニング娘。に必要ある?”と感じたときもありました。でも、“モーニング娘。が好き”という気持ちだけは一度もブレずにやってきました」と話していた。彼女にとって最も大事なものは、常にモーニング娘。への“愛”だった。(続く)


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