モーニング娘。’14を卒業した道重さゆみの12年(1/5) | Deview-デビュー
2014年12月26日

 以前、南海キャンディーズのしずちゃんが映画『カンナさん大成功です』に巨体ブスの役で出演した際、会見で「役作りはブスの気持ちがわからないから苦労した」と言って笑いを取ったことがあった。

 どう見てもかわいくない子がかわいいアピールをするから、ギャグになる。本当にかわいい子が「私はかわいいので」と言ったら、周りはどう受けていいか困る。反発も買う。

 だが、先日モーニング娘。’14を卒業した道重さゆみは、自らを「かわいい」と言ってはばからないナルシストキャラでバラエティに出ていた。確かにかわいいだけに、アイドルが自分からそんなことを言い出すとは衝撃的だった。大丈夫なのかと。

 後に本人がいろいろなインタビューで語っているのは、当時はAKB48大旋風の中で「モーニング娘。ってまだあるの?」などと言われることが多く、愕然として。“自分は嫌われてもいいから、今のモーニング娘。を知ってもらいたい”との想いがあったと。

 一方、そっちのキャラで行くなら、逆にガチでかわいくないと話にならない。自分の言ったことに追いつくように、実際のかわいさも磨きがかかったように思う。

 卒業ライブの2ヵ月ほど前、彼女をインタビューさせてもらう機会があった。それまでも何度か取材はしていたが、そのときは事務所のあまり広くない会議室で、撮影のセッティングをしている片隅で、長机をひとつ挟んだだけの至近距離で話を聞いた。間近で見る彼女は本当にかわいい。というより、まぶしくて、ドキドキしてしまった。

 道重は2012年5月から、モーニング娘。の8代目リーダーに就任した。その後は「私はかわいい」キャラをあまり出さなくなった。それには理由があって。(続く)


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