諦めから勝ち獲ったTSCグランプリ(4/5) | Deview-デビュー
2014年12月2日

 今年のホリプロTSCでグランプリを獲得した生田若菜さんは、福島出身・神奈川在住の女子大3年生。

年齢は20歳。前年のTSCでは、グランプリの佐藤美希が20歳4ヵ月で歴代最年長だったが、生田さんは20歳10ヵ月。6ヵ月差で記録を更新した。

 グランプリ発表で名前を呼ばれた瞬間は涙したが、直後の囲み会見での報道陣とのやり取りは落ち着いていてソツがなかった。

さすが大人…と思ったが、調べると過去に芸能活動をしていて、水着DVDも出していた。

 これを捉え「人材不足を露呈」とするネットニュースもあった。

「即戦力をテーマにしたのは、近年TSCからモノになった人材が少ない裏返し。深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみが出てきた時期に比べパワーも落ちている。経験者を発掘したのは“一本立ちする人材をいち早く”との事情が見える」と(要約)。

 優希美青がグランプリの2年前のTSCでも、経験者を獲っている。

特別賞で、すぐミュージカル『ピーターパン』の主役に抜擢された唯月ふうかは以前、本名の川上桃子でスターダストプロモーションに所属。

momo名義でアニメ版『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』のテーマソングでCDデビューもしていた。

 ファイナリストだった佐野ひなこは読者モデルをしていて、企画写真集『晴れのちツインテール』では11人のモデルから表紙を飾っていた。ホリプロ所属後にすぐグラビアで大人気となり、現在はドラマ『地獄先生ぬ〜べ〜』に出演中と、まさに即戦力だった。

 だが、今回は歌唱力重視。生田さんのグラドルとしての、しかも売れてなかった活動歴は関係ないだろう。スタッフに「グラビアで売り出すことはない」とも聞いた。

むしろ、突かれかねない経歴や年齢にとらわれずグランプリに選んだことは真っ当だと思う。グラドル時代のブログはすぐ削除されたけど。(続く)


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