2014年11月27日
ブルーハーツは音楽ではない。自分の中ではそういうことになっている。
数多くの音楽を聴いてきた中で、ブルーハーツだけは耳から入ってきたのでなく、心臓か脊髄か魂か、そういうところに直接ガツンと響いた。
初めて「リンダリンダ」を聴いたのは高校時代、部屋でマンガか何か読みながら、何となくラジオをつけてたときだった。DJのトークも音楽もただ垂れ流していたのが、「リンダリンダ」がかかった瞬間、“何だコレは!?”と衝撃が走った。
曲名もアーティスト名も聴いてなくて、ただ冒頭の“ドブネズミみたいに美しくなりたい”とサビの“リンダリンダ”連呼が焼き付いた。ネットなどなかった時代。検索する術はなく、音楽雑誌を片っ端から見て、それがブルーハーツというバンドのメジャーデビュー曲だとわかった。
それからアルバムを貸レコード屋で借りて(すぐ買う金はなかった)、聴き込んで感じたのが冒頭のことだった。ブルーハーツの曲は聴くものではなく、自分の核を直撃してくる。他にはない唯一の存在。
女優では、石原さとみに同じような衝撃を受けた。
デビューの頃からではあるが、特にここ最近。
放送中のドラマ『ディアシスター』での奔放で小悪魔系な役(ドラマプロデューサーが狙う路線らしい)も、かわいいとか色気があるとか何とか以前に、胸の奥に直接ドカンと爆雷が落ちて揺さぶられる。
今さらだが、石原はホリプロが主催するオーディション「タレントスカウトキャラバン(TSC)」の出身。2002年の第27回でグランプリになっている。あれから12年。今年のTSCは第39回。11月3日に決選大会が開かれ、グランプリに20歳の女子大生が選ばれた。(続く)
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