2014年11月5日
駆け出し編集の頃、新人アイドルを取材後にタクシーで送ったことがある。小さな事務所でマネージャーが別の現場に出向き、帰る方向が同じだったので「よろしく」と。その車中、彼女がいきなり自分の写真集を両手で差し出しながら、「お友達になってください!」と言ってきた。
何のつもりだったのか。恋愛的なつもりでないのはわかってる。当時はこちらも若かったとはいえイケメンにはほど遠く、業界的な力はゼロ。彼女は内向的で友達もガチでいなかったらしく、言葉そのままの意味だったのかも。煮詰まって誰でもいいから的な? 路チューを撮られた乃木坂46の松村沙友理も、ラジオで「悩んで煮詰まってたときに…」と話してたが。
自分はそのアイドルを以後も取材したが、“お友達”にはならなかった。当たり前だ。編集者ごときがアイドルにチョッカイ出したら、仕事ができなくなるどころか、怖い事務所なら命も危ない…とマジで思ってたから。
松村の路チュー相手は大手出版社の社員で元「ヤングジャンプ」編集。大手は違うのか。時代が変わったのか。
松村がラジオでした釈明によると「お仕事で知り合った方でなく街中で声を掛けられた」「お互いのことをほとんど知らず趣味の話をしていた」とのこと。
事実は本人たちしか知らないが、ファンに“苦しい言い訳”と受け取られた。確実に言えるのは、「ヤングジャンプ」のグラビア担当者が乃木坂46の主力である松村を知らないことは、あり得ない。普通に仕事をしてたなら。
運営はファンへの謝罪コメントを発表したが、松村に処分は科さないようだ。この対応は正解か?
ネットでの反応を見ても、ファンは路チューそのものより、ごまかされることに腹を立てているように思う。(続く)
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