映画『るろうに剣心』のキャスティングの成功と問題点(2/6) | Deview-デビュー
2014年10月27日

 日本の映画料金1800円はバカ高い。アメリカやイギリスでは1300円ほど、香港や台湾では800円ほど、インドではなんと320円ぐらいが相場と聞く。為替レートや物価の違いで、一概には比較できないにせよ。

 消費税も上がり、自分は極力1100円で観られる日に行くことにしている。毎月1日の「映画の日」や男は無関係の「レディスデー」以外にも、映画館ごとに探せば意外とある。ル・シネマのサービスデーの9月30日に続き、翌日の「映画の日」も何か観ておこうと。

 フリーランスとはいえ、連日映画を観に行けるぐらい暇なのはヤバイ気もするが、それはさておき(仕事ください)、公開されるや興収1位となった『るろうに剣心 伝説の最期編』を観た。

 言わずと知れた人気コミックが原作だが、少し前にはアニメでお馴染みの『ルパン三世』も公開された。こういう実写化作品は誰がどの役をやろうと、必ず賛否の声は出る。そこは踏まえつつも、黒木メイサの峰不二子はないだろう。不二子といえば、まず豊満バスト。そして、裏切られても憎めない愛嬌。真木よう子が良かったと思う。

 黒木も美女だけど巨乳ではないし、クールすぎる。“カッコいいヒロイン”との大くくりなキャスティングのされ方が多い気がする。『宇宙戦艦ヤマト』の森雪しかり。あれはもともと沢尻エリカがやる予定が、「別に」で飛んだらしいが。

 もっとも、コミックやアニメ原作モノは、キャラと似てれば良いわけでもない。チョイ役に至るまで激似度は抜群だった『20世紀少年』3部作が、映画自体の評判は芳しくなかったように。

その点、『るろうに剣心』はどうか? 普段は穏やかそうで実は凄腕の剣心=佐藤健を始め、キャストのハマり具合はかなりのものではないだろうか。(続く)


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