日本のアイドルは海外で通用するか?(1/6) | Deview-デビュー
2014年10月16日

 昔からヨーロッパを旅行して妙な感覚になるのが、現地のテレビでアニメ『キャプテン翼』を見たとき。イタリア、フランス、ドイツ…世界のサッカー大国で、当時ワールドカップ出場もしてない弱小国・日本のサッカーアニメが大人気という図式が不思議で。

 『キャプテン翼』を観て育った名選手は海外にも多い。スペイン代表のフェルナンド・トーレスはイギリスのスポーツサイトで「影響を受けたのはペレやマラドーナやベッケンバウアーでなく翼だ」と語っていた。

 他にも、イタリア代表のデル・ピエロ、フランス代表のティエリ・アンリなど、ちょっと検索すれば翼リスペクト発言はどんどん出てくる。イタリア代表のアンドレア・ピルロは心臓病を抱える三杉を「カッコよかった」と言い、同じくジェンナーロ・ガットゥーゾは“顔面ブロック”の石崎を「たまらなく好き」と発言している。

 ちなみに、イタリアでの『キャプテン翼』のタイトルは『ホーリー&ベンジー』。ホーリーが翼、ベンジーは若林のこと(設定は日本人らしいが)。ガットゥーゾは「当時はイタリア中でゴールキーパーはベンジー、それ以外はみんなホーリーのファンだった」とも。

 他にもヨーロッパでは『ポケットモンスター』や『名探偵コナン』を始め、必ず何かしら日本製アニメを目にする。特にフランスでは、シャルル・ド・ゴール空港内の売店から街の書店まで“MANGA”というコーナーがあり、日本の漫画がズラリと並んでいる。

 フランスの日本オタク文化好きは特別で、世界的に流通している作品は限定的という話もあるが、日本のアニメやマンガ、さらにゲームが海外でも人の心を捉えているのは間違いない。近年は日本のアイドルにも、海外のファンが増えているらしい。(続く)


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