AKB48じゃんけん大会と八百長説(2/6) | Deview-デビュー
2014年10月8日

 シングルを出せば当たり前のようにミリオンセラーを記録するAKB48だが、本来は簡単なことではない。

初めて100万枚を突破したのは2010年発売の「Beginner」だが、世はCD不況の時代。ミリオンは♪私のお墓の前で〜の「千の風になって」(秋川雅史)以来、3年5ヵ月ぶりの快挙だった。

 女性アーティストではNHK『プロジェクトX』の主題歌だった「地上の星」(中島みゆき)以来7年10ヵ月ぶり。100万という数字はブーム的に火がつかないと出ないものだったのだ。女性グループでは「恋のダンスサイト」(モーニング娘。)から11年もなかった。

 だから、第1回じゃんけん大会優勝の内田眞由美がセンターの「チャンスの順番」がミリオンに届かなかったのも、“失敗”と言うのは酷だろう。1位は獲ったし、70万枚も売れば他のアーティストなら万々歳。でも、AKB48だと“ダメだった”と見られる。

 それで第2回以降は篠田麻里子、島崎遥香、松井珠理奈と優勝が前もって人気どころに決められていた…というのが八百長説の構図。

第3回は絶対エース・前田敦子の卒業直後。ビジュアル抜群の島崎は次期エース候補の1人で、『私立バカレア高校』『マジすか学園3』とAKBドラマでヒロインを演じるなど、推されぶりは明らかだった。そんな最中にじゃんけん大会まで優勝とは…。

 珠理奈も本来はSKE48のエースだが、AKB48と兼任になり「UZA」では大島優子とWセンターなど、やはりAKB48のエース候補としての比重が増していた。しかも島崎は初戦からすべてチョキ、珠理奈はすべてパーを出して優勝。珠理奈は「力が入るとグーを出しがちだから」と話していたが。

 加えて決勝の相手は篠田が藤江れいな、島崎が仁藤萌乃、珠理奈が上枝恵美加と無名系メンバー。勝敗が逆なら、第1回の内田眞由美と同じ状況になるところだった。そんなこんなが八百長説の裏付けとされた。(続く)


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