能年玲奈の『あまちゃん』後の売り出し戦略(4/5) | Deview-デビュー
2014年9月18日

 『あまちゃん』で能年玲奈が人気者になり、『あさイチ』『笑っていいとも!』などに出始めると、視聴者を驚かせた。元気な天野アキのイメージと違い、能年自身は素人がテレビに出たのかと思うほど口下手で。自分は以前にも取材したことがあり、“変わってないな”と思ったが、かなりの人見知りらしい。

 ちなみに『あまちゃん』で親友役だった橋本愛も、同じく口数の少ないタイプ。現場の空き時間には福士蒼汰が間に入り、会話を盛り上げようとしたそうだが、うまくいかなかったとか。

 『ホットロード』の公開前、宣伝で『しゃべくり007』『嵐にしやがれ』『王様のブランチ』など様々な番組に出ていたが、何かと「うーん…」と沈黙が続き、観ているだけでもヒヤヒヤした。

『月曜から夜ふかし』では、村上信五とマツコ・デラックスのMC同士で互いを「人間としてギリギリ」「ジャニーズとしてギリギリ」と言い合い、「この泥仕合いをどう思う?」と振られると「素敵な仕合いだと思います」と答えてたり。彼女が質問の答えに窮し、25秒も無言が続いたりも。

 カメラが回ってない取材ではなおさら。まず声が小さい。インタビュアーとして正面に向き合っていれば何とか聞こえるが、少し離れていたスタッフは「何を言ってるのか全然聞こえなかった」と言うほど。そして、沈黙もテレビ以上に長い。不愛想なわけでなく、一生懸命考えてくれてる故だからイヤな感じはしないが、取材時間が短いと焦ることは焦る。

 女優としてやっていくにせよ、宣伝でバラエティや会見は付きもの。スタッフには「トークをもう少し何とかしてから」との思いもあったかも。あと、アキの元気なイメージを求められ続けると本人の負担とギャップが大きいので、次作までインターバルを取ったとか? 『ホットロード』は役柄も、アキと正反対の不良少女役だった。(続く)


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