能年玲奈の『あまちゃん』後の売り出し戦略(2/5) | Deview-デビュー
2014年9月16日

 『ホットロード』のプロモーションで、能年玲奈の取材をさせてもらった。『あまちゃん』の撮影が終わってから『ホットロード』の撮影が始まるまでの生活についても聞いた。

「服を引っ張り出してテーマを決めて写真を撮ったり、新しいことをしようと絵とか創作したりしてました」とのことだった。

 もともと多趣味で、味のある絵を描いたりしていた彼女。『あまちゃん』で母親役だった小泉今日子からプレゼントされたミシンで、型紙なしでワンピースやスカートを縫ったりもしているという。一方で、仕事としては『世にも奇妙な物語’14春の特別編』に単発で出た程度。本人の意志でそうしたわけではないと思うが。

 『あまちゃん』の前の朝ドラ『純と愛』でヒロインだった夏菜は、放送終了した次のクールでもう、テレ朝の連ドラ『ダブルス』にレギュラー出演していた。次の『ごちそうさん』のヒロイン・杏も間を置かず、日テレの『花咲舞が黙ってない』に主演した。

 ブームとなった『あまちゃん』のヒロイン・能年にはならさら、出演オファーは多く来たはず。だが、事務所は次回作選びに慎重になっていた様子。『ホットロード』は『あまちゃん』以前から決まっていたそうだが。

 確かに大ヒットの次の作品は大事だ。期待値が高いだけに、コケたら逆に“一発屋”扱いされかねない。加えて、事務所が“安売り”をしなくなった。能年は「もう主役でなければ出ない感じ」と関係者が話していた。

 彼女の事務所はレプロ。新垣結衣、川島海荷、菊地亜美らが所属する。もともとタレントの格にはこだわるところだった。かなり前の話だが、モデル系女優の特集で売り出し中だった長谷川京子の取材をオファーすると、当時の立ち位置的にライバルだった伊東美咲より扱いが大きくないと出さない、とか。こうした姿勢にはデメリットもある。(続く)


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