能年玲奈の『あまちゃん』後の売り出し戦略(1/5) | Deview-デビュー
2014年9月12日

 能年玲奈は『あまちゃん』でデビューしたわけはでない。中1のときから『二コラ』のモデルをしていて、女優デビューも『あまちゃん』より3年前、2010年の映画『告白』。

このときは『あまちゃん』で親友役となる橋本愛がクラス委員役で注目されたのに対し、セリフのないイチ生徒役だったが、2012年の『カラスの親指』では石原さとみとの美人姉妹というヒロイン格。

 テレビでも2012年に、大野智主演のドラマ『鍵のかかった部屋』にレギュラー出演。佐藤浩市と戸田恵梨香の弁護士事務所の秘書という大人めな役で、セリフもそこそこあった。『カルピスウォーター』CMもこの年からで、ここで気になったという人も多い。

 とはいえ、一般には能年玲奈=天野アキ。国民的ブームを起こした『あまちゃん』で彼女を知った人が大半だろう。その後で初の主演作となる映画『ホットロード』が公開され、ヒットしている。『あまちゃん』終了から10ヵ月。長い間が空いていた。

 『あまちゃん』効果が最も大きかったのは有村架純。アキの母親の少女時代を演じて回想シーンに登場し、もちろん能年より出番は遥かに少なかったが、CM契約がどんどん増え、今年上半期で12社と女性では桐谷美玲と並び1位に。『失恋ショコラティエ』などドラマ出演も相次いでいる。

 アキの恋人役だった福士蒼汰もドラマ『海の上の診療所』、映画『好きっていいなよ。』などでグングン露出を増やした。というか、この2人はまだ『あまちゃん』が放送中から、共に『スターマン』に出演していたり。そういえば、『弱くても勝てます』や来年公開の映画『ストロボ・エッジ』など共演も多い。

 他にも松岡茉優や皆川猿時など『あまちゃん』きっかけで出演が増えた人は多いが、主役の能年は逆に出演を極力抑えていた。どんな狙いがあったのか?(続く)


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