TOKIOが塗り替えたジャニーズの歴史(5/5) | Deview-デビュー
2014年9月11日

 『SUMMER SONIC』でのTOKIOのステージに、入場規制がかかるほど観客が殺到したのは、“有名なジャニーズバンドを観ておこう”という人も多かっただろう。だが、ツイッターでは「ネタで観てる感がどんどん薄れた。すごかった」などと絶賛が相次いだ。

 自分は観てないが、1曲目から「宙船」、そしてCMでお馴染みの「AMBITIOUS JAPAN!」と続け、モッシュも起こる大盛り上がりだったらしい。ネットでも(本当は禁止だろうけど)、聴衆が携帯で撮った短い動画が上がっていて、男性からのコールや合いの手が入り、熱気が伝わってくる。

 ツイッターでも「TOKIOかっこいいな」「いやー楽しかった」「CD1枚も持ってないだろう洋楽リスナーも全員シンガロングさせてしまうとは」「サマソニ史上5本の指に入るライブ」などと多くの称賛が残っている。

 テレビで観ても、彼らの演奏はカッコイイ。城島のギターへのこだわりは有名だし、松岡のドラムはクールで、国分のピアノはきれい。 そしてサマソニでは、アイドルらしくMCも盛り上げた様子。城島が「今日はギターを持ってますが、明日はクワ持ってDASH島です」とか。これは他のバンドではなかなか。「楽しかった」と言わせた要因の一つだろう。

 バンドだからアイドル感を消して…といった感覚は彼らには見られない。ただ音楽が好きだからやる。そもそもアイドルと言っても、城島は43歳(急に親近感が…)、最年少の長瀬も35歳。女性なら工藤静香や相田翔子らと同年代で、おニャン子クラブやWinkがいまだにアイドルをやってるようなもの。男性アイドルはハマれば息が長い。

 サマソニのラストではデビュー曲「LOVE YOU ONLY」を歌い、会場一体の大合唱となったとか。20年前には空回りを感じた曲だが、今はどんなふうに? 国分は「昔は正直この曲が嫌いでした。もっとロックをやりたくて。でも今は、みんなで歌える曲を大事にしたい」と語っていた。20年の年輪が刻まれ、良い曲に育ったんだろうな。(終わり)


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