TOKIOが塗り替えたジャニーズの歴史(3/5) | Deview-デビュー
2014年9月9日

 TOKIOが「LOVE YOU ONLY」でデビューしたときのことはよく覚えてる。たまたまテレビで歌うのを観てたら、イントロで長瀬智也がロックバンドっぽく「行くぜっ!GO!」とワイドルに叫んだが、歌い始めたのは「キミが」「キミが〜」「キミが熱い恋をするなら〜」という、コーラスもさわやかなアイドルソング。マンガのようにガクッとなった。

 曲が悪いということではない。ただ、長瀬の勢いだとゴリゴリのロックが来そうだったのに…というギャップ。メンバーの気合いとアイドルバンドのポジションの微妙さを、同時に感じた。

 でもTOKIOが良かったのは、バンドだけに固執しなかったこと。

『ザ!鉄腕!DASH!!』ではDASH村での農作業など、体を張った様々な企画に挑戦。カッコつけない引き出しも確保したことで、バンド活動の音楽的な自由度も上がった気がする。過剰にアーティストぶる必要がないというか。

 個人的には、ごくたまに行くカラオケでTOKIOの曲を歌うようになった。06年発売の「宙船」。長瀬の主演ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の主題歌で、毎週観ていて自然に覚えて。中島みゆきが作った楽曲の良さが大きいと思っていたが、後に彼女がセルフカバーしたものより、やはりTOKIOバージョンが良い。♪お前が消えて喜ぶ者にお前のオールを任せるな〜。長瀬の叫びがシビれる。

 そう言えば、『マイ☆ボス』以外にも長瀬ドラマで好きな作品も多い。『白線流し』『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』『クロコーチ』…かなりのヒット率。

 映画やドラマの監督は役者について「アイツは絵が持つ」と言うことがある。セリフなしで映っているだけでも良い場面になると。長瀬もそんな存在感のある役者だと思う。

 さらに考えると、TOKIOの他のメンバーの出演作も、いつの間にかたくさん観ていた。(続く)


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