低視聴率でも感動を呼ぶ『あすなろ三三七拍子』(2/6) | Deview-デビュー
2014年8月29日

 甲子園で高校野球全国大会が行われていた。スタンドで応援団やチアガールに混じり、ベンチ入りできなかった野球部員たちも、背番号のないユニフォームを着て応援している。よく応援する気になるな、といつも思う。

 自分ならベンチに入れなかった悔しさのほうが強い気がする。同級生なのにグラウンドに立ってる選手たちを妬んで、むしろ“とっとと負けちまえ”と思いそう。曲がった性格ですいません。

 応援団というのも、なおさらわからない人たちだった。応援してもらうのはありがたいが、同じ学校という他に縁のない人たちを応援するのは何が面白いのか? 人の応援をするより、自分の好きなことをやるのが普通ではないのか? ボランティアに近い感覚なのだろうか?

 そんな応援団が舞台で、主人公は大学に社会人入学した中年サラリーマンと聞き、『あすなろ三三七拍子』が面白そうなイメージが全然沸かなかった。だが、柳葉敏郎が演じる主人公の娘役で出演中の飯豊まりえを取材することになり、2話から観てみた。

 他の出演者は、応援団の部員に剛力彩芽や風間俊介、OBに反町隆史とほんこん、チアリーダー部長に高畑充希といった顔ぶれ。業界の一部では“試運転ドラマ”とも言われていて。

 事務所の“ゴリ押し”と言われがちな剛力を脇役で出してみる。飼い犬のドーベルマンが隣人に噛みついた訴訟でマイナスイメージの付いた反町の2年ぶりの連ドラを、控えめなところから慣らしていく…と。

 それはともかく、自分が応援団について疑問だったことのいくつかに、3話で答えをもらった。感動と共に。(続く)


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