低視聴率でも感動を呼ぶ『あすなろ三三七拍子』(1/6) | Deview-デビュー
2014年8月28日

 何週か前、木曜に『同窓生』(TBS系)、『昼顔』(フジ系)と続く大人の不倫恋愛ドラマを、大人視聴者として楽しんでると書きました。でも、『昼顔』で上戸彩が斎藤工と一線を越え、『同窓生』でも井浦新と稲森いずみがキスした辺りから、何か“大人は信じられない!”とイヤな気持ちが強くなってきて。てか、自分のほうが大人なんですけどね。

 10代の恋愛で、告白とかしてつき合い始める前の時期が一番楽しい、という話がある。“好きなのかな? どうかな?”と互いの気持ちを探りつつ、何となく両想いっぽい予感がしている頃。それは大人でも同じだった。まして家庭があるなら、両想い=不倫関係に陥るということ。そこから先は修羅場のみ。

 さらに、『昼顔』では上戸のダンナのほうも会社の女子社員とイチャついてるし、稲森のダンナのカリスマ美容師も、ヘアサロンの女性スタッフと不倫中。まったく大人はみんな、そんなことしか考えてないのか? と二つのドラマを続けて観ると思ってしまう。まあ、どっちも最後まで観ますけどね。

 逆に最初は観る気ゼロだったのに、どんどんハマったドラマもある。柳葉敏郎が主演する『あすなろ三三七拍子』。50歳のサラリーマンがリストラの代わりに命じられたのは、社長の母校の大学への社会人入学。そして社長がOB会幹事長を務める応援団に入ること。団員がいなくなり廃部危機にある応援団の建て直しを命じられ…というストーリーだ。

 『踊る大捜査線』シリーズで室井管理官を演じた柳葉の連ドラ主演は、1999年の『リング〜最終章〜』以来15年ぶりという。フジ火曜21時とは思えぬキャスティング。正直“これを誰が観るんだろう?”と思った。ところが、自分で観たら泣けたのだ。(続く)


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