2014年8月27日
小芝風花のプロフィールの“好きな歌手”には、長渕剛、松山千春、甲斐バンド…と17歳の女の子らしからぬ大御所が並ぶ。
「小学生の頃からフィギュアスケートを習っていて、テレビを観る時間もないくらい毎日練習していて。その送り迎えの車の中で、母が流していたのが長渕さんたちでした」
『GTO』で演じる成瀬つぐみは、ADHD(注意欠陥多動性障害)で奇行の多い宇佐美太一がマラソン大会に挑戦するのを応援したり、演劇祭に向けてクラスメイト全員の特徴に合った配役を自分で考えたり。やさしくて真面目な女の子だ。
そんな雰囲気は彼女自身が持つもの。『魔女の宅急便』の撮影では、清水崇監督に「作りすぎないように」と言われたそうだが、本人の素の空気が求められたのだろう。『GTO』のつぐみの真面目さも彼女自身と重なるよう。
「学校で制服のスカートを折ったらいけないことになってるけど、みんな折ってるし、先生もそこまで気にしてなくて。それで自分も折ると、すごく罪悪感が生まれて、すぐ元に戻しちゃうんです」
スカートを折るだけで“罪悪感”とは。タバコのポイ捨てはダメとか、電車は降りる人優先など、マナーも気になるという。
「食事でごはん粒を残すのもイヤで、ちゃんと全部食べるようにしてます。お腹いっぱいで残すとしても、1ヵ所に固めておきます」
そんな性格だけに、家でセリフ読みもかなりやって、撮影に臨むそうだ。真面目すぎると行き詰まることもある世界だが、その清々しさは応援したい気持ちにさせる。
『GTO』では他に、優等生だが妊娠している役の松岡茉優(『あまちゃん』でGMTリーダー)や、不登校で保健室にしか顔を出さない三吉彩花(『シーブリーズ』CM出演)らの主役回も控えている。大人になっても活躍し続けるだろう彼女たちの“青春の一作”となることを期待。(終わり)
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