2014年8月22日
学園ドラマの常として、1話ごとに1人の生徒がストーリーの中心になる。『GTO』1話で、人気読者モデルだが実は整形手術をしていて…という波多野麻理子を演じたのは松浦雅。NHK朝ドラ『ごちそうさん』で、め以子(杏)と悠太郎(東出昌大)の長女・ふ久を演じて注目されていた。
2話でADHD(注意欠陥多動性障害=衝動的な行動を抑えられない)を持ちながらマラソン大会で完走を目指した宇佐美太一役は佐野玲於。鬼塚役で主演するAKIRAはEXILEのメンバーだが、佐野は弟分のGENERATIONSの一員。連ドラは3本目。
ところで、AKIRA版の2期となる今回の『GTO』は、2年前の1期とはノリや雰囲気が違う。特に生徒の会話が軽妙でポップ。良く言えば。それは監督・演出に飯塚健氏が入ったから。ドラマから映画化もされた『荒川アンダー ザ ブリッジ』などの監督を務め、笑いへのこだわりが強い人だ。
ただ『GTO』では、この飯塚演出の評判は芳しくない。熱いイメージの作品にそぐわず、「ギャグが薄ら寒い」などと。パナマハットを偶然かぶった男が「俺ってジュリーじゃないし」とか、若い人はわかるのか。視聴率も2話以降6〜7%台と1期の半分程度に。
それはともかく、飯塚演出の象徴的な役が、3話の主役だった百合原さつき。演じているのはAKB48の木アゆりあだ。イメージは今ドキの子。会話は何かと「はぁ〜ん?」で返し、「だしょう?」などとしゃべる。本当の今ドキの子がこんな言葉を使うのかわからないが、「こういうこと言うんじゃね?」的なノリ。
木アは役作りについて「その場の雰囲気に合わせてテンションを持ってかないといけなくて、こうと決めず臨機応変にやりました」と話していた。その主役回の3話は、なかなかショッキングな内容で…。(続く)
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