『若者たち2014』で蘇る夢を捨てた記憶(2/5) | Deview-デビュー
2014年8月15日

 日本が高度経済成長期にあった1966年にフジテレビ系で放送された『若者たち』。両親を亡くした5人兄弟が、葛藤を繰り返しながら生きる群像劇…だったらしい。

ドラマは観たことないが、♪君の行く道は〜という主題歌「若者たち」は学校の音楽の時間に習った。ドラマの曲だったとは。5人兄弟は田中邦衛、橋本功、山本圭、佐藤オリエ、松山省二という顔ぶれだった。

 放送中のリメイク版『若者たち2014』では、主題歌を森山直太朗が朗々とカバー。5人兄弟は妻夫木聡、瑛太、満島ひかり、柄本佑、野村周平で、他にも蒼井優、長澤まさみ、橋本愛と演技力のある役者を揃えた。

 妻夫木の民放連ドラ出演は2005年の『スローダンス』以来、実に9年ぶり。演出は『北の国から』で知られる杉田成道氏で、純こと吉岡秀隆も出演している。

 “フジテレビ開局55周年記念ドラマ”と銘打つだけに重厚な布陣。毎回ずっしり来る見ごたえは、最近のドラマには珍しいもの。だが視聴率は、初回12.7%から2話で7.8%に落ち、さらに5話では6.8%に。

 裏の日本テレビで放送中の『ST 赤と白の捜査ファイル』は、初回13.6%から2話以降も11〜13%台と『若者たち』の2倍弱。映画化も決定した。

こちらでは、藤原竜也が13年ぶりに連ドラに主演している。妻夫木と同じホリプロ所属で、2枚看板俳優。この差は良いのだろうか? ジャニーズだと、こういう裏かぶりを避けているようだが。

 『若者たち2014』について、ネットでの感想は「役者の演技は良い」「ストーリーや雰囲気が古臭い」の2点に集約される。そして、妻夫木聡が「熱い」という声と「うるさい」という声と。総じて言えば「濃い」ドラマなのは間違いないが…。(続く)


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