山田涼介が見せる『金田一少年』らしさの意図(4/5) | Deview-デビュー
2014年8月12日

 山田涼介が四代目の金田一一となり始まった『金田一少年の事件簿N』。

第1回は2時間スペシャルの『銀幕の殺人鬼』。一たちの高校の映画研究部の部員たちが次々に殺されるストーリーで、結局1年生の目立たない雑用係の女子部員が犯人だったが、自分は最初からそうだとすぐわかった。

 別に推理力があるわけでなく、原作を知っていたわけでもない。単純に、この女子部員を演じていたのが上白石萌歌だったから。

2011年の「東宝シンデレラオーディション」のグランプリで、ドラマ『幽かな彼女』や『緒方貞子 戦争が終わらない この世界で』にカギとなる役で出演していた期待の美少女。こういうポジションの子が、事件と絡まないチョイ役で出演することはありえない。

 ミステリードラマでは、こんなことがよくある。ストーリー的には意外な犯人でも、演じている役者が他の脇役よりランクが上の場合はたいてい怪しい。

純粋に謎解きを楽しみたいとしたら、水が差される。

 話が逸れたが、『N』で山田涼介が演じる一は、女子生徒の胸の膨らみを隠し撮りするほどオッパイ好きのお調子者。

だが、事件が起こると天才的な推理力を発揮して謎を解き明かす。

2話の『ゲームの館殺人事件』では、幼なじみの美雪(川口春奈)と共に館に閉じ込められたが、美雪を守って事件も解決。

 エンディングでは美雪に「普段はあんなだけど、いざとなったら頼りになる…」と言わせたと思ったら、巨乳に浮かれて「やっぱ取り消す!」と、ラブコメ的お約束が微笑ましかった。

 やっぱり一役は、ジャニーズにしても王子系の美形でないほうがハマる…と思ってたら、「山ちゃんは超美形という立ち位置ですよ」と知り合いのジャニヲタ編集者に言われた。

そうなんですか? てか、「そんなことも知らないのか?」という話ですけど。(続く)


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