山田涼介が見せる『金田一少年』らしさの意図(2/5) | Deview-デビュー
2014年8月8日

 『金田一少年の事件簿』の原作はマンガ。『少年マガジン』で1992年から2001年にかけて連載された。その後、不定期連載などを経て、昨年11月から『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』として、また連載開始。足かけ20年以上に渡るロングランだ。

 ご存じの通り、主人公は名探偵・金田一耕助の孫に当たる高校生・金田一一(はじめ)。成績も運動も冴えないが、謎解きの推理力は抜群で、「ジッチャンの名にかけて!」の決めゼリフと共に事件を解決していく。

 1995年に堂本剛主演でTVドラマ化、1996年にアニメ映画化、1997年からはTVアニメ化され、それぞれ人気を博した。ちなみに、アニメ映画版の主題歌とTVアニメ版の最初のOPテーマを歌ったのが、“ジッチャン”が『ウルトラマン』の円谷プロ創設者・円谷英二氏という円谷憂子。

一世を風靡していた小室哲哉プロデュースで、共にオリコン19位とそこそこヒットした。

 今年4月からは『金田一少年の事件簿R』として、TVアニメ版が14年ぶりに復活。主題歌「BRAND NEW STORY」を歌ったのが、このコラムでも触れた東京パフォーマンスドール。こちらは篠原涼子らが在籍していた伝説的グループの名前を17年ぶりに継いで、この曲がデビューシングルに。

 リーダーの高嶋菜七は「はじめちゃんがジッチャンの名を受け継いでるように、私たちも先代TPDの名前を受け継いだので親近感があります」と語り、会見でも「TPDの名にかけて!」と口にした。

これがスタッフに気に入られ、リリースイベントのタイトルになる。デビュー曲はオリコン8位と健闘した。

 アニメの声優陣は一役が松野太紀、幼なじみでヒロインの美雪を中川亜紀子、剣持警部を小杉十郎太と14年前と同じキャストで、古くからのファンを喜ばせた。だが、ドラマ版はこういうわけにいかない。(続く)


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