山田涼介が見せる『金田一少年』らしさの意図(1/5) | Deview-デビュー
2014年8月7日

 夏ドラマは過去のヒット作のリメイクや続編が目立つ。連発傾向のフジテレビが『HERO』『GTO』『若者たち2014』と3本。

さらにテレビ朝日の『信長のシェフ』『匿名探偵』に、日本テレビの『金田一少年の事件簿N(neo)』。制作サイドからすれば、リメイクのメリットは作品のブランド力で安定した視聴率が見込めること。

 13年ぶりにお目見えの『HERO』は初回26.5%と、最近の連ドラでは破格の好スタートを切り、以後も20%前後で推移。前作は毎回30%越えだったが、昨今のテレビ離れの中では同等の価値がある。

木村拓哉主演作でも、昨年の『安堂ロイド』は平均12.8%と低調だっただけに、作品力の強さを感じる。

 一方で、『GTO』は3話以降6%台と、1998年の反町隆史版(平均28.5%)は元より、2年前の同じAKIRA版と比べても半減。『信長のシェフ』は深夜帯での好評(10.8%)を受けてゴールデンタイム移行だったが、やはり2話以降6%台。深夜より数字が下がるとは計算外だろう。

 続編とはいえ連ドラでは13年ぶりの『HERO』は、どんな人が観てるのか。前作を観ていた人たち?

 当時20歳なら現在33歳。前作レギュラーで3年前に死去した児玉清氏が演じた鍋島次席が、劇中でも亡くなった設定で生前の写真が映され、初回エンドロールでは“Special Thanks 児玉清”と流れるなど、前作ファンへの配慮も見られる。

 『GTO』や『信長のシェフ』は1〜2年ぶりで、前作の視聴者がそのまま観てくれそうだが、そうはなってない様子。

内容の問題もあるにせよ、前回も触れた通り、EXILEや玉森裕太ファンの若者層は今、テレビ視聴者として当てにできないのだろう。

 そして、『金田一少年の事件簿N』。こちらも13年ぶりだが、アニメ版も14年ぶりに復活していて、面白いことがあった。(続く)


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