大人の恋愛劇と上戸彩の不倫妻役(2/5) | Deview-デビュー
2014年8月1日

 フジテレビ開局55周年記念ドラマと銘打った『若者たち2014』は、まだ白黒テレビだった1966年に放送された古典的名作のリメイク。

『北の国から』などで知られる杉田成道氏が演出している。妻夫木聡が演じる5人兄弟の長男役は、オリジナルでは『北の国から』主演の田中邦衛だった。

 それはともかく、『若者たち』といっても、長男は29歳の設定。

妻夫木の実年齢は33歳。

若者と呼ぶにはギリギリだろう。

今クールの他のドラマを見渡しても、『あすなろ三三七拍子』の主人公は45歳の中年サラリーマン、『同窓生』は40歳の男女4人。

『HERO』で木村拓哉が演じる久利生検事も、ああ見えて40歳設定で、木村自身もいつの間にか41歳だ。

 逆に、プライムタイムで主人公が10代の設定の連ドラは『金田一少年の事件簿N』ぐらい。毎回1人の生徒が話の中心になる学園モノの『GTO』もその括りに入るが、全般的に主人公の“高齢化”が目につく。

 ドラマ離れの大元はテレビ離れ。特に若者たちがテレビを観なくなって久しい。かつてはドラマのヒットを生むカギは20代女性が握ると言われたが、今は『半沢直樹』を観ていた中年層をターゲットにしたものが多くなった。それも成功してるとは言い難いが。

 とりあえず自分もターゲットにされてるオッサン世代なわけで、今は木曜日がけっこう楽しみだったりする。21時からTBSで『同窓生』、22時からフジで『昼顔』という大人の恋愛モノの流れが。

『昼顔』は不倫がテーマで、『同窓生』も結果そうなっていく。そりゃ、大人が恋をすれば、避けられないんで。(続く)


戻る
×