美少女アイドルがホラー映画に出る理由(3/5) | Deview-デビュー
2014年7月28日

 AKB48関係でホラーといえば、卒業した前田敦子の『クロユリ団地』が評判を呼んだ。ブレイク前の2007年から、大島優子主演で前田、小嶋陽菜、秋元才加らで主要キャストを固めた『伝染歌』という作品があった。

 他にもメンバー主演作を挙げていくと、大島優子『テケテケ』、鈴木まりや『こっくりさん』、菊池あやか+仲川遥香『ゲーム』、多田愛佳+平嶋夏海『ゲーム2』、藤江れいな『縁切り村』、増田有華『ひとりかくれんぼ新劇場版』、野中美郷『ひとりかくれんぼ劇場版』、松原夏海『骨壺』などなど、実に多い。ほとんどが映画初主演作だ。

 公式ライバルの乃木坂46も今年、アンダーの能條愛未、中田花奈、伊藤寧々がそれぞれ主演するホラー3本が相次いで公開された。

能條と中田はホラー好きだったが、伊藤は大の苦手。

クランクイン前に監督から、『シャイニング』『ブラック・スワン』など洋画ホラー5本を、勉強のために観ておくことを命じられたという。

「昼間の明るいうちに、カーテンを開けっ放しにして観ました。それでも夜、お風呂に入ってると、背後が気になって仕方なくて。観てる間は、怖いけど『これは映画だから』と自分に言い聞かせてました」

 48グループに限らない。アイドルとホラーは切っても切れない縁がある。

堀北真希はデビュー当初、『渋谷怪談』『怪談新耳袋』『予言』などホラー出演が続いた。

『リング0』ではブレイク前の仲間由紀恵が、井戸に落ちる前の山村貞子を演じていた。菅野美穂も若手時代に『エコエコアザラク』や『富江』に出ていた。

 竹内結子の映画初出演作は、あの『リング』。

呪いのビデオの最初の犠牲者として、叫ぶように口を大きく開けて白目をむき、この世のものと思えない苦悶の表情で死んでいた。

 実は美少女がホラー映画に出るのは、心理学的な必然性があるという。(続く)


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