AKB48グループいちの“ブス”の健闘(4/5) | Deview-デビュー
2014年7月7日

 48グループのメンバーは研究生として入り、レッスンを重ねて正規メンバー昇格を目指す。だが、今年の選抜総選挙で17位だったSKE48松松香織は“終身名誉研究生”。昇格は永遠にない。

 なかなか研究生から上がれず、22歳で最年長研究生となり、秋元康プロデューサーから“終身”の話が来て、即座に受けた。

「昇格して正規メンバーになれても、年も年。何か肩書きがあったほうが強みになる。これだけ人数が多いグループで、みんなと同じことをしても意味がないじゃないですか」

 彼女は埼玉出身。なぜAKB48でなく、名古屋のSKE48に入ったかというと、高校卒業後に芸能界を目指して、AKB48は年齢制限で受けられなかったから。ちなみに当時、この『デビュー』に登録していて、SKE48のオーディションもここで見つけて応募した。

 最初に受けた2期は不合格。

「カラオケでも歌わない」ぐらい苦手だった歌へのコンプレックスを克服するため、1人カラオケで練習し、バイト先のメイド喫茶のステージにも出て、3期での再挑戦を実らせた。

 2年連続選抜の須田亜香里や、AKB48に移籍した木アゆりあらと同期だったが、彼女は昇格できないまま。

新たにチームEが結成され、後輩たちもメンバーとして昇格したのに取り残されたときは、SKE48を卒業し埼玉に戻ることも考えたという。だが、「絶対に辞めないで」というファンの声で踏みとどまる。

 それからは自分をアピールしようと、様々な試みをした。リレー形式の研究生ブログで1万字もの長文を載せたり。握手会では意識して強く手を握り、ファンを「痛い」と言わせて自らもタコを作るほどに。

「全然知名度がなかったので、“ブログが長い子”でも何でもいいから覚えてほしくて」  転機になったのが、“ぐぐたす”ことGoogle+のスタートだった。(続く)


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