乃木坂46という美しい世界(3/5) | Deview-デビュー
2014年5月30日

 以前、電車内にAKB48メンバーだった前田敦子と大島優子の2ショットのポスターがあり、“知らない人が見たら、この2人が国民的アイドルグループの2トップとは思わないだろうな”と感じた。

 2人がきれいでないとは言わない。けど、美形度で日本のトップとは思えない。そもそも一つのアイドルグループ内でも、一番かわいい子が一番人気とは限らない。

よく言われる通り、洗練された“完成品”を世に出すK−POPなどと違い、チョクに言えばイモっぽい子が磨かれていく様子を楽しむのが、日本のアイドル文化だ。

 この傾向は、80年代半ばに“普通の女子高生”を売りにしたおニャン子クラブが発端。テレビで観るスターから、隣りの女の子へ。おニャン子を手掛けたのも秋元康氏だったが、“会いにいけるアイドル”を謳うAKB48なら、より親近感が大事。そこで“クラスで5番目”路線が成功し、逆に、美少女ばかり集めたグループが振るわなかったりもする。

 きれいな子は表面上ニコニコ握手していても、どこかモデルや女優になるステップとしてアイドルをやってる感じがして…と言うファンもいる。本人が実際どう思っているかは別にしても、美人すぎるとファンが壁を感じがちなのは事実だ。

 乃木坂46はどうか?

ビジュアルは今のアイドル界でトップレベルの子ばかり。そのうえ握手会での対応も抜群と来ている。冠番組『乃木坂ってどこ?』で再現していたが、秋元真夏が目をキラキラさせて自分から手を差し出し「真夏に会いに来てくれたんですか? うれしい〜!」などとやってたり。

 自分のファンのことが本当に好きな気持ちが溢れている。センターとなった西野七瀬も「握手会でも特別なことはできなくて…」と言いつつ、来てくれたファンへの感謝を実直に伝え、人気を高めてきた。(続く)


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