AKB48悲運の8期生の現在(6/6) | Deview-デビュー
2014年5月1日

 飲食店、雑貨屋…。AKB48の研究生だった佐野友里子はセレクション審査で不合格となり、強制的に卒業。その後はいろいろな仕事をやってきた。

「どれも自分の中でしっくりこなくて。アイドルをやりたい気持ちを抑え込みながら、他の仕事をやってましたけど、諦めきれませんでした」  そんな頃、AKB48時代に1期上の先輩だった愛乙女★DOLLの愛迫みゆと偶然会い、メンバー募集へ応募を勧められて合格。アイドルに復帰した。21歳での再出発。宣伝のために他のメンバーと共に、ももいろクローバーZのライブ会場でティッシュ配りもした。そして、ついにメジャーデビュー。

「いろんなことがフラッシュバックしますけど、今の目標はオリコンTOP5。全国ツアーができるレベルになりたいです」

 愛迫みゆも体調と大学進学を考えて、一度AKB48を辞めた。元7期生。同期には演歌歌手としてオリコン1位になった岩佐美咲、最近卒業を発表した菊地あやか、佐藤すみれ、松井咲子、前田亜美という面々がいる。

 1年ほどバイトしながら進む道を模索し、再びアイドルグループでやろうと、愛乙女★DOLLを結成当初からセンターとして引っ張ってきた。以前は秋葉原のソフマップで定期公演。AKB48劇場の入るビルの真ん前だ。しかも、共に8階。「負けないぞ! と思ったのを覚えてます」。

 以前も「リベンジするアイドルたち」を、ここで2回書かせてもらった。つんく♂プロデュースでデビューしながら観客激減で解散危機に陥ったTHEポッシボ―、ハロー!プロジェクトを“リストラ”されたメンバーが結成したアップアップガールズ(仮)、オーディション落選組が集まったCheeky Parade…。

 AKB48を追われた佐野友里子も負け組だった。その負け組が諦めないところに、ドラマが生まれる。このままでは終われない! 心の叫びが聞こえてくる。
(終わり)


戻る
×