2014年4月21日
渡邉幸愛が卒業してSUPER☆GiRLSに加入したことで、3人組となったParty Rockets。昨年11月に聞いたときは、“どうなってしまうんだろう?”と思った。単にメンバーが1人抜けるのではない。リーダー兼エースを失うのだ。残る3人は当時、全員中学生で(1人は4月から高校生)。
過去のライブ動画を改めて観ても、メインヴォーカルは幸愛が取ることが多い。この4人から彼女が抜けたら…。不安が募った。
そして3月、彼女たちが東京で行う定期ライブを渋谷のライブハウスVUENOSで観た。3人では2回目。まず、観客がそれなりに入っていて安心した。正確な来場者数は分からないが、キャパ200人のフロアがわりと詰まっていて。幸愛が抜けてファン離れ…ということはないようだ。
歓声の中でステージに登場した3人は、躍動感たっぷりにパフォーマンス。心配していたのがバカらしくなったくらい、とっくに加速を付けて走り出していた。それぞれ歌割りが増えつつ、不安定さはない。持ち味のロックチューンをハツラツと歌っていて。
ふと気づいたのは、ファンの熱さは以前より高まってるのではと。リーダー兼エースが抜けても、いや、抜けたからこそ、パティロケを応援し続けるファンたちだ。“頑張れ!”との想いがステージにたくさん向けられていた。クロちゃんが言ってたトライアングルの一角。いいファンが付いてる。
終盤、新リーダーの吉木悠佳がMCで言葉に詰まる場面があった。伝えたい想いがあったようだが、「あの…あの…」と言葉にならず涙ぐむ。他の2人に「ゆっくりでいいよ」と励まされながら。その間、ファンたちは静かに見守っていた。結局出てきたのは「これからも応援してください」的な普通の話だったが、暖かい拍手が沸き起こった。
(続く)
戻る