2014年3月20日
AKB48グループの「大組閣」で目についたのは、まず地方グループ主力メンバーの多くが兼任=2チーム掛け持ちとなったこと。
もともとSKE48のエース松井珠理奈はAKB48チームKと、NMB48の2枚看板・渡辺美優紀はチームBと兼任だったが、大組閣でNMB48チームNキャプテンの山本彩もチームKと兼任に。チームMキャプテンの山田菜々はSKE48チームKUと、渡辺美優紀はSKE48チームSとの兼任になった。
SKE48では珠理奈に加え、前述の通り松井玲奈も乃木坂46と兼ねる。チームKUキャプテンだった高柳明音もNMB48チームBUと。HKT48ではチームKWの副キャプテンとなった宮脇咲良が、同時にAKB48チームAとの兼任も命じられた。兒玉遥もAKB48ではチームKに移り兼任を続ける。
さらに、総選挙4位の柏木由紀もNMB48チームNとの兼任が発表され、「もしかして私、最年長ですか?」と話していた。
大島優子が抜けるチームKには、珠理奈、山本、兒玉と姉妹グループのエース級が集まった。他にも人気どころを複数チームで稼働させ、チーム力の底上げを図る考えか。特に、AKB48へ“中央集権化”の様相もある。
個人的には、こうした配置に異議あり。各グループの地域色が薄れるからだ。兼任は“修行”としてアリだが、チームの顔であるキャプテンクラスまで兼任にするのは。W松井は名古屋の、山本彩や渡辺美優紀は大阪の顔であってこそ、東京=AKB48と張り合えるし色が出る。まして、HKT48の若い兒玉や宮脇まで、東京色を付けなくても。
48グループの功績の一つは、東京に出なくても地元にいながらスターになれるシステム。逆に、名古屋や大阪でしか見られないスターを東京から見に来る流れができたら、地域活性の面でも素晴らしい。地方グループをAKB48の予備軍にはして欲しくない。
(続く)
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