2014年3月14日
剛力彩芽が毎回、「クシシシシ」などと鳥顔をしてみせる『私の嫌いな探偵』。脚本は『33分探偵』『コドモ警察』など珍妙なコメディに定評のある福田雄一。このドラマでは、剛力演じる朱美がミステリーマニアということで、「謎解きしますか? ディナーの後ですか?」などと小ネタ満載で面白い。
探偵の鵜飼(玉木宏)が急に数字を書き出すと「くうー、ガリレオ」とか(実際に書いてたのは領収書)。朱美が急に座り込んで目を閉じて、「私の声で推理を披露するんですよね?」と『名探偵コナン』を持って来たり。剛力自身が出演していた『クロコーチ』の「せいか〜い」までやっていた。
そして朱美は、事件に対するトンチンカンな推理をとうとうと披露する。「猫の頭にナイフを括り付けて刺したんです」「一族で殺し合いがトーナメント制で行われていたんです」などと。「じゃあ、大量の死体はどこに?」とツッコむ鵜飼に「そのトーナメントは寸止め制だったんです!」とドヤ顔で。
オスカープロモーションから上戸彩の後ガマ狙いの美少女枠で売り出されてきた剛力がいいのか? とも思う役だが、本人も鳥ネタ含めノリノリに見える。やっぱこっちでしょう、彼女は。美女路線ではなく。実際、美女ではないので…と繰り返すこともないが、悪意で言うのでなく、何となくヘンなところこそ彼女の持ち味と思うのだ。
このドラマの主題歌で、峯岸みなみにイジられた「友達より大事な人」に続くシングル「あなたの100の嫌いなところ」では、虎のような手の動きをする“ガオガオダンス”が売りとか。踊りは相変わらずキレキレなのに、やっぱり何か笑ってしまう。申し訳ない。でも、気づくと釘づけになって見てるんだよな。
(終わり)
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