伝説の遺伝子を継ぐ少女たち(6/6) | Deview-デビュー
2014年2月28日

 舞台デビュー作となるPLAY×LIVE「1×0」のエピソード1〜5まで、好評のうちに幕を閉じた東京パフォーマンスドール。地元のダンス教室に通っていた程度の経験者はいたものの、演技や歌はほぼ0からレッスンを始め、わずか半年でどう観客を魅了する力を身に付けたのか?

「毎日レッスンしすぎて覚えてません。一つ一つ身になってるのは分かりましたけど、感覚がマヒしちゃって“何をやってたんだっけ?”という」(上西星来)

「常にレッスンしてないと不安で、休みの日が怖かったです。私はダンス経験がなかったので、追いつくのに必死。体が重くて動かなくなるくらいで、湿布だらけの日々でした。肩に首に腰に…全身ですね」(高嶋菜七)

 高嶋は部活はサッカー、陸上、テニス、ハンドボールとやってきた。それでもダンスレッスンではボロボロになったという。

 演技でも「滑舌が悪い」「声が聞こえない」という基本的なことから、客席への見せ方までダメ出しの連続。ダンス経験者の脇あかりも「歌いながら踊ると振りが分からなくなる」と壁に当たった。

 上西が主役を務めたエピソード2の練習中、「いきなり泣いていた」ことがあったとか。プレッシャーで情緒不安定になってたのだろう。初日の本番前はみんながトイレに駆け込み混み合ったとも。それでも本番では成果を出した。

「苦しいことはありました。でも、それは覚悟のうえ。ここを乗り超えないと先はないので」(高嶋菜七)

 彼女たちもまた、舞台ではキャリアの浅さを忘れさせる。先代TPDのステージは知らない自分だが、前述した“華麗さ”は受け継いだものなのかも。今のTPDと直接の繋がりはなくても、モーニング娘。同様、東京パフォーマンスドールというグループの遺伝子が発動してるように思えてならない。
(終わり)


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