2014年1月23日
メンバーの卒業と加入を繰り返しながらグループは存続…というアイドルの形は、モーニング娘。から始まった。昨年まで16年で24人が卒業している。アフィリア・サーガも同じ形だが、5年で卒業生は早くも12人。“学院型ボーカルユニット”を名乗るだけに卒業が毎年出る。元からアイドルを目指していたというより、店舗で働いていて声を掛けられたメンバーが多いこともある。
それ以上に特徴的なのは、卒業後も芸能界に残ることが多いモーニング娘。らと逆に、アフィリア卒業=芸能界引退のケースがほとんど。年末に卒業したエミュウも最後のブログで、「もう二度と表舞台に立つことはないでしょう。自分の夢はスポットライトを浴びるようなものではないから」と書いていた。
SUPER☆GiRLSの八坂沙織はグループを卒業して、ミュージカル女優を目指す。ファンはその夢の行方を今後も見守れる。だがエミュウやアリアの次の夢は、ファンの目に触れることはない。エミュウ・ヴァイルシュミットやアリア・M・ミルヴァーナという魔法使い見習いは、もうこの世に存在しないのだ。ファンは二度と会えない。切ないことだけど。
でも、それもアイドルの形だと思う。握手会などで“会いに行ける”のが当たり前になった昨今、その幸せな時間がずっと続くような気になるが、本来アイドルがアイドルでいられる時間は短い。だからこそ、一瞬一瞬が永遠の記憶になる。そういう意味ではアフィリアからの卒業は、アイドルのあり方の象徴でもある。
サヨナラを言えただけで良かった。5年、10年…と経ち、“エミュウはどうしてるだろう?”とふと思うときはあるかもしれない。そのときに彼女たちが幸せでいることを願うばかりだ。 なおアフィリアは今年、初の一般公募で新メンバーオーディションを行う予定。公称140pのコヒメ・リト・プッチは「私より背が低い人に来て欲しい」と言ってる。
(終わり)
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