2013年8月29日
ドラマ『ぴんとこな』の三角関係。小学校で出会った一弥(中山優馬)とあやめ(川島海荷)に、あやめと同じ高校に通う恭之助(玉森裕太)が割り込んでくる。
一弥を歌舞伎に導いたのもあやめだが、その後2人は離れ離れで会ってない。でもお互いを忘れず。10年ぶりの再会で変わらぬ想いを…ということだが、ちょっと待った。中3からの10年ならまだ分かる。けど小3から高3といったら、どうですか? 容姿も性格も、別人ぐらいに変わるのが普通。
幼い恋の思い出はあるにせよ、10年ぶりなら、また1からだろう。なのに2人は再会して即、両思いのテンション。この心情がピンとこない。しかも一弥は、歌舞伎界でのし上がるためとはいえ、名門の総帥の娘からのアプローチにも応えていて。それって、どうなのよ?
御曹司の恭之助のほうは女子にモテモテだが、肝心のあやめには「本当はいい人なんだね」止まり。思い切って告白しようとしても、一弥への想いを聞き、逆に励ましてしまう。あやめも「河村くんの前だと素直になれる」などと言いながら、彼の想いには一向に気づかない。ちと鈍感すぎないかい?
チャラくふるまいながら、あやめには真剣。でも、報われない。そんな恭之助の健気さに、女子がキュンとなるのは分かる。関係者によると、玉森本人も「軽そうで実は一途」なタイプだとか。
恋のライバルの2人。あやめがどちらを選ぶか? というより、「恭之助にしとけ」と思う人が大半では。最後はそうなるにせよ、恋愛ストーリーとしては行っては戻る繰り返しで、ときめきもハラハラ感も中途半端。ファン以外に興味が広がりにくい。そこが、ちょっとキャラのかぶる『花より男子』と違う。
一方、歌舞伎でのライバル関係では、芸能界にも通じて興味深いところがある。
(続く)
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