2013年6月26日
前田敦子と大島優子の涙の抱擁など、AKB48選抜総選挙のフィナーレは毎年感動的。だが今年は、2位の大島優子が「お腹を抱えて笑ってしまう総選挙は初めて」と言った通り、“オチ”のような指原莉乃の1位で幕を閉じた。
会見で指原は、2位に大島が呼ばれても「ウソだと思っていた」と話した。1年前のスキャンダルでの“アイドル生命の危機”については「私はもともとアイドルの分野じゃなかったので。あやや(松浦亜弥)になるのは、そのときに諦めました」と。
日産スタジアムでは2位大島と発表された瞬間、1位で指原が呼ばれるのを待たず席を立つ観客たちが目についた。指原に“裏切られた”と感じている人も少なくない。だが得票は過去最多の150万票越え。2位の大島に1万4千票差。過去の話とはいえ恋愛発覚にも関わらず、逆に人気を上げた。
単純に、その恋愛相手がファンだったのが大きいのでは。ひと昔前は一般ファンがアイドルと個人的につき合うなど夢の夢。可能性0.3%。AKBのプロデューサー秋元康がかつて手掛けたおニャン子クラブが画期的だったのは、普通の女子高生が売りの彼女たちなら可能性が3%ほどはあると錯覚できたこと。AKBは握手会に通い詰めて名前と顔を覚えてもらえれば5%ぐらいに?
もちろん○%の数字に意味はないが、指原がファンと交際していたと報じられ、「なら俺にもチャンスあり?」と言った人間が自分の周りだけで2人いる。妄想にリアリティを与え、結果プラス作用もあった…かも。
いずれにせよ指原の人柄もある。HKT48のメンバーや地元ファンに受け入れられたようだが、かつてNMB48結成直後に山本彩と渡辺美優紀がAKBの選抜入りして東京で合流した際、緊張しまくってたら「指原さんがフレンドリーに関西弁で話し掛けてくれました」と2人が口を揃えていた。同様のことを、HKT48結成直後に東京でAKBの番組に出演した兒玉遥も言っていた。
(終わり)
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