さわやかな櫻井翔が見せる狂気(4/5) | Deview-デビュー
2013年5月28日

 櫻井翔が主演する『家族ゲーム』は40%の視聴率を叩き出した『家政婦のミタ』と初期設定が似ていた。家庭の問題を家庭教師(家政婦)が破天荒な行動で浮き彫りに。ミタさんは鉄面皮で「承知しました」と言い、櫻井の吉本は笑顔で「いいね〜」と。こうした決め台詞はヒットのカギになり、意図的に入れる面もあるそうだ。

 『ミタ』は無茶しながら家族の問題を解決していった。『家族ゲーム』の吉本は教え子の 茂之にいじめへの対抗策を教える一方、いじめグループには新たないじめ方を授けた。そして、スタンガンまで持ち出して彼をなぶる現場を「武器は使うなと言ったのにな」とつぶやきながらビデオに収める。

 ひどい奴…と思いきや、茂之と一緒にクラスに行き、彼の“遺書”を配りつつ、「今度いじめられたら茂之くんは自殺します。そのときはこの映像をマスコミに送ります」と脅す。それでいじめは表面上は納まった。

 その流れは『ミタ』っぽくも見えたが、吉本は茂之を手懐けつつ、父の不倫写真を母に送りつけたり、優等生の兄の万引き写真を盗撮したりと暗躍。『ミタ』と逆に、家族をひたすら崩壊に向かわせる。なぜ吉本はそんなことをするのか? 何をどうしたいのか? 笑顔を浮かべる櫻井が怖い。

 決して気持ちいいドラマではないが、つい続きを観たくなる『家族ゲーム』。櫻井翔自身、放つ光が明るい分、もしかしたら濃い影も引きずってるのかも…などと妄想しつつ。

 このドラマには他の見どころもあるらしい。「らしい」と書いたのは男としてはよく分からないから。毎回必ず出てくる、櫻井が茂之の父親とハウスサウナに入るシーン。もちろん裸で。これがファンはたまらんと。『水戸黄門』の由美かおるか。確かに、女優の露出シーンがあれば男として観たいが、女性も男の裸に萌えるんですか?
(続く)


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