『変態仮面』ヒロインのアブナイまでの(?)決意(5/5) | Deview-デビュー
2013年5月7日

 4月6日から先行上映された『HK 変態仮面』。ヒロインを演じた清水富美加の取材を3月中旬にさせてもらったが、一度当日になり「撮影が夜まで押してしまって」とキャンセルになった。

 他の作品の撮影をしてるのかと思ったら、あとで聞くと、撮ってたのはこの『変態仮面』。4月公開の映画を3月半ばまで撮影って。主演の鈴木亮平は舞台挨拶で「変態スケジュール」と言ってたが、確かに聞いたことがないぐらいの工程だ。

 それはともかく、ドラマ、映画とヒロイン役を経験した清水富美加が、初めて挑む夏の舞台。観客の前で演じる度胸はありそうだが、彼女が出演に際して希望するのは「めちゃめちゃ怖い演出家さんに当たること」だとか。

 「『違う!』ってモノを投げられて血を出して、『もう1回!』『ハイっ!』みたいな現場がいいんです。厳しくシゴかれてメンタルも壊されながら頑張ってみたい」

 『変態仮面』に出演してドMに目覚めた…わけではなく、ギリギリの状態に追い込まれたところで出てくる新しい自分を見てみたい、との意味だ。

 事務所に入ったときのオーディションも、『仮面ライダーフォーゼ』ヒロイン役も、明るく弾けたキャラを武器に勝ち取ってきた。でも、若い女の子はどんどん出てくるし、元気で明るい子も多いと分かっている。いつまでも同じ武器は通用しない。だから「早く私にしかないオンリーワンのものを探したいんです」という清水。

 そこまで自覚しての向上心は、競争の激しい芸能界で、きれいとかトークが立つ以上に実を結ぶ気がする。「絶対に売れたいんで!」と、最近の10代には珍しく、はっきり口にしていた。
(終わり)


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