『変態仮面』ヒロインのアブナイまでの(?)決意(3/5) | Deview-デビュー
2013年5月1日

 普段の会話でボケたり、モノマネを自ら周りに見せたり。元気で明るいキャラの清水富美加が、映画『HK 変態仮面』で演じたのは“ザ・清純”というお嬢様。「自分と真逆で楽しかったです」とのこと。

 とはいえ、彼女も黙っていれば清楚な美少女…と見えるのだが、本人は「私は自分がかわいいとか思わなくて。そこが売りじゃないです」と話す。この姿勢がデビューの頃から一貫している。

 清水は中2のとき、所属事務所のレプロが行った「ガールズオーディション2008」でグッドキャラクター賞を獲り芸能界へ。モデル系オーディションで、彼女も東京ガールズコレクションをテレビで観て、モデルへの憧れから受けたという。

 だが審査が進み、他の最終候補はいかにもモデルっぽい、きれいなお姉さんばかりになっていた。そこで13歳だった彼女は考えた。「この中で私が目立つには、若さと面白さを出すしかない」と。

 当時も学校では大声で騒ぎ、休み時間には廊下で相撲を取ってるような子だったそうだが、最終選考会でも夢を「身長2mになりたい!」と叫んだり、特技披露では東急ハンズで買って練習したマジックを見せたり。グッドキャラクター賞は、ある意味狙い通り。

 1年に渡りヒロインを演じた『仮面ライダーフォーゼ』のオーディションも、演技経験がほぼないまま受けて、キャラを出す作戦に出た。“友達がライダーに変身して驚く”という場面で、部屋の端から端まで床をゴロゴロ転がったり。「若干引かれました」と言いつつ、印象づけて合格。演技だけならもっと上の子もいたが、役のキャラのほうを彼女に合わせて変えられた。

 ただ、この時点で、清水は女優をやっていくつもりはあまりなかった。
(続く)


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