高橋みなみがソロデビューして見つけたもの(6/6) | Deview-デビュー
2013年4月25日

 インタビューで「最近は『ポケモン』の育て屋みたいなもの」と話していた高橋みなみ。AKB48では後輩の育成に重点を移したという彼女に、選抜総選挙には出る意義は薄いと思ってたら、意外にというか、やはりというか、結局は立候補を届け出た。

 その心境について、ブログで「いつからだろう。私はメンバーじゃなくてスタッフになっていた」と綴っていた。プレイヤー以前に総監督である立場。しかし、「握手会で『立候補を楽しみにしてます』と言われて、“そうか。楽しまなきゃ”と思ったんです」と。

 総監督を離れてソロ活動をしたことも、影響が大きいようだ。「1人という状況が最初は不安だったのが、どこか楽しんでる自分がいた」とも書かれていた。

 真面目で責任感の強さゆえ、AKB48では自分のことより全体を考えるのが、クセのように染み付いてたのだろう。ソロで周りを気にしなくていい状況に解放され、思い出した感覚があったのでは。自分が楽しいからやる。この仕事を目指した原点。

 総選挙もスタッフ目線では、世代交代が進んだほうがいい。でも、余計なことは考えず、自分も1人のメンバーとして“お祭り”に参加する…といったところか。

 ちなみに取材では、前日に大好きな『スラムダンク』の湘北VS翔陽戦を読んだ…と話していた。翔陽の藤真は選手兼監督。でもベンチで采配するより、やっぱりコートで伸び伸びプレーする姿が良い…というのもあったのかな? 聞いておけば良かった。

 最後に、彼女に聞いたリーダー論で、印象的だった発言をひとつ。

 「間違っていても何でも、ひとまず『これで行く』と提示します。引っ張っていく立場でブレてたら、誰も付いてこれないから」

 まだ22歳の若さでも、濃密な8年を過ごしてきたリーダーの言葉は深い。
(終わり)


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