2013年4月2日
アイドル戦国時代と言われる中、グループに所属しないソロ歌手として、メジャーでほぼ唯一の存在だった真野恵里菜。2月の中野サンプラザでのライブをもって、ハロー!プロジェクトから卒業した。今後は女優を中心に活動。歌も続けるというが、アイドルという立ち位置ではなくなる。
卒業ライブでは、彼女の売りの一つだったピアノの弾き語りで、デビュー曲「乙女の祈り」からスタート。4年前のデビューイベントとは比較にならない堂々とした歌いっぷりで。ファンはそんな彼女の成長を、ずっと見守ってきた。
真野のほうもMCで「ソロでデビューして寂しい気持ちもあったけど、イベントで会いに来てくれたみんなを見たら、1人じゃないと実感できました」と話していた。AKB48のようなグループアイドルにはない関係性。
ライブ後半で歌われた2ndシングル「はじめての経験」には、甘酸っぱい記憶が蘇った。あの頃、真野恵里菜とたくさん“はじめての経験”をしていくんだと思っていた。楽しい季節が始まる予感。オッサンが言うのも気恥ずかしいが、確かにそんな青春の追体験を味あわせてもらった。
真野恵里菜のファンは“マノフレ”と呼ばれていた。真野フレンズの略。でも本当は、ファンはフレンドではなく、彼女に恋していた(気持ちのあり方としては)。そんな想いを秘めながら、フレンドとして応援していく…。それもまた青春のような時間だった。
ファンには幸せな記憶を残した真野だが、AKB48のようなメインストリームにはなれな かった。この時代、やはりソロのアイドルは厳しいのか? そうでもないかも…と、ある歌手を見て思った。
(続く)

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