2013年3月1日
2012年のAKBグループでは、メンバーの脱退も多かった。『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN』でも、平嶋夏海と米沢瑠美が男性との“合コン写真”の流出から辞めた経緯などが、赤裸々に映されていて。
最後の握手会で、ファンに嗚咽混じりで謝罪する2人。舞台袖で聞きながら涙を流していたのは峯岸みなみ。「聞いてられない…」とその場を去るメンバーも。
さらに、選抜総選挙で4位まで飛躍した指原莉乃も、元カレの暴露記事が週刊誌に出て、福岡のHKT48へ移籍を言い渡される。テロップでは「“過去の”関係が」とアンダーラインで強調されていて。脱退した2人との処分の違いを理由付けたかったのだろう。
若いHKTのメンバーたちやファンに受け入れられるか? 不安を抱えながら、控え室で「私が入ってイヤだと思うけど、頑張りますから」と挨拶する指原。その後で部屋の隅に座っていたSKE48の中西優香 (研究生時代に一緒に暮らしたことがある)の元でへたり込み、声を殺して泣いていた。
そんな場面も胸が震えた。だが考えたら、もともと恋愛禁止ルール違反で始まったこと。HKTで新たなドラマが…と感動話に着地させていたが。秋元康プロデューサーや運営サイドが意図があったかはともかく(なくはなかったと思う)、スキャンダルを逆手に取ってプッシュしていて。
よくテレビ通販などで、傷は入ってるけど味は変わらない明太子とかを「訳あり商品」と称し、格安で逆に目玉にしてたりするが、指原で似たことをしたように感じる。ビジネスとしては正しい。でも、同じようなことをしようとして、行き過ぎたのが峯岸みなみの坊主頭ではなかったか。
(続く)

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