2013年2月20日
前回の続きで、今クールの火曜は優良ドラマラッシュ。フジテレビの『サキ』はこれまたお馴染みの仲間由紀恵が主演している。2年前に彼女が悪女を演じた『美しい隣人』の沙希と今回のサキは、同一人物とのこと。『美しい隣人』の前の話か後の話かは明かされてないが。
サキは看護師。美貌と策略で巧みに人の心を操り、ターゲットの男性に直接手をくだすことなく自殺に追い込んでいく。人格を壊す心のスイッチを押して。キャッチコピーが「見ぃつけた。あなたの壊し方」。怖い女だ。男性たちがなぜ彼女に狙われるのかも明らかでないが、何かの復讐っぽい。
以前書いたように、仲間は美人過ぎるのが女優としてメリットでもあり、デメリットでもあり。たとえば『恋愛ニート』では、事情はあるにせよ、あれだけきれいなのに恋愛にご無沙汰とは説得力に欠ける。いわゆる普通の役をやると、浮いてしまう感じがあって。
代表作の『ごくせん』や昨年の『ゴーストママ捜査線』では、メガネをかけることであえて美人度を落としていた。でも『サキ』では、逆に彼女の美しさをストレートに出している。裏番組のNHK『いつか陽のあたる場所で』で、上戸彩が地味な役作りをしているのと対照的に。仲間、やっぱりきれいだぜ…と息を呑むほど。
その美しい仲間=サキに罠を仕掛けられたら、男は落ちてしまうよなぁ…と。ストーリー的には多少無理があっても、今回は飛び抜けた美形が説得力を生んでいる。最初に描かれたのは、人望の厚い弁護士を投身自殺に追い込むまで。その中で気になることもあった。
(続く)

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