2013年1月21日
フジテレビで火曜22時から放送されていたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』は、初回13.0%から、きれいに(と言っては何だが)右肩下がりを続けて、9話では4.5%まで落ち込んだ。このコラムで当初「ジワジワ人気が出るかも」と書いたが、逆の結果に。
もともと、『ロングバケーション』などで一世を風靡した山口智子の16年ぶりの連ドラ復帰作として話題になっていた。似た立ち位置だった松嶋菜々子の『家政婦のミタ』が、40%と驚異的な視聴率を叩き出したのに続くか?と。
残念ながら、山口効果はまったくなかった。かつて『ロンバケ』などに熱中していた層を、テレビの前に呼び戻すことはできず。他にも、民放ドラマは10年ぶりの宮崎あおい、映画『テルマエロマエ』などで安定感のある阿部寛、『マルモのおきて』の阿部サダヲ、ベテラン西田敏行ら豪華キャストで臨んだが。
やはり『ミタ』の大ヒットは、鉄仮面のような家政婦を軸に特異な展開がウケたのであって、『やまとなでしこ』の頃の松嶋ファンが回帰したわけではなかったと、改めて証明されたと言える。で、ウケなかった『ゴマホ』の内容はと言うと…。
広告代理店のサラリーマン(阿部)が、父が倒れたのをきっかけに長野に帰郷。そこで、町役場の職員(宮崎)や子供たちと、森に住む伝説の小人・クーナ探しに関わる…との話だ。『ミタ』のような衝撃的展開も恋愛絡みもない。ストーリーも小波が立つ程度でゆったり進んでいった。
(続く)

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