『アニソングランプリ』審査結果の波紋(1/5) | Deview-デビュー
2012年12月14日

 10月に行われた『第6回全日本アニソングランプリ』の決勝大会の模様がCSで放送され、ネットで波紋を呼んだ。優勝したのは18歳の少女。「ちゃんと歌唱力で決めなよ」「出来レースなんだろうな」といった声が挙がって。それはよくあることだが、大会委員長を務めたアニソン界の帝王・水木一郎まで、ツイッターでこんな発言を。

「審査に関われない大会委員長の立場はもどかしくもあり、俺の意思が審査員に伝わってなかったのかと思うと、自分の力のなさを感じてしまう」

 大御所が審査に苦言を呈したことで、大会批判がさらに広がった。本当に出来レースだったのか? 自分も取材に入っていたので、順を追って見ていきたい。

 まず、『アニソングランプリ』とは何か? CSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」主催のアニメソング限定オーディションで、2007年から開催されている。優勝者には新作アニメの主題歌でのCDデビューを約束。第4回からは毎回1万人以上の応募があり、アニソン限定ながら規模は大きい。

 全国6都市での予選と一般投票によるWEB審査で、今回は10人が決勝大会に進出。最終審査が3ステージ制で行われた。1stステージは1曲ずつ歌い、得点上位5名と敗者復活1名(ケータイ+WEB投票で決定)が2ndステージへ。次はクジによる1対1のマッチアップ形式。各対戦から勝ち上がった3名で最後に1曲ずつ歌い、グランプリを決定する。

 後日アニマックスで放送する番組コンテンツでもあり、ショーアップされたオーディション。そして、最後に残った3人は三者三様。カブらない個性の争いとなった。
(続く)


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