2012年10月11日
AKB48のじゃんけん大会の醍醐味は、有名メンバーから研究生まで、全員平等に選抜やセンターのチャンスがあること。スタッフ側の理想は、良いものを持ちながら埋もれているメンバーが、センターをきっかけに脚光を浴び、新スター誕生となる展開だろう。
第1回の優勝は内田眞由美。選抜に入ったこともない無名の彼女が、一躍センターに。ほぼ白紙のスケジュール帳が急に真っ黒になったそうだが、翌年以降の総選挙では圏外のまま。ニュースター誕生とは行かなかった。第2回は篠田麻里子。こちらは逆に選抜常連で最年長。目新しさに欠けた。
その点、第3回で島崎遥香が優勝したのは、願ったり叶ったりか。“普通の子”が多いとされるAKB48で、美少女ぶりが圧倒的な18歳。『私立バカレア高校』『マジすか学園3』とヒロインを務め、大プッシュされてる。総選挙では23位。認知度を一段上げるのに、このじゃんけん選抜センターは格好のチャンスだ。
その分、ネットでは“でき過ぎ!”“やらせ?”との声も上がった。根拠のひとつは、島崎が2回戦のあいこの後以外は、すべてチョキ一発で勝ったこと。それと、緊迫感を漂わせるメンバーたちの中、彼女1人だけが最初から最後まで、笑顔を浮かべてじゃんけんをしていた。そこは握手会や公演中もボーッとして、“ぽんこつ”と呼ばれる彼女らしいマイペースにも思えたが。
実際に勝ちが決められてたのかどうかは知らない。ただ、スター作りという点では、やらせでも構わないと個人的には思う。どんな仕掛けをしても、光らない人は光らない。島崎が仮に出来レースでも、売り出すに足る素材であるかどうかの話だ。
じゃんけん大会では他にも、目を引いたメンバーがいた。
(続く)

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