指原莉乃プロデュース「ゆび祭り」で見えたもの(5/6) | Deview-デビュー
2012年7月23日

 人気アイドル10組が出演した「ゆび祭り」。

顔ぶれは豪華だが、1組の出番は10分。ファン的にはどうなんだろう? という気もしたが、武道館は8000人の観客で満員に。

会場をざっと見ると、Tシャツ着用率が最も高そうだったのは、ももいろクローバーZだった。

 そのももクロや東京女子流、SUPER☆GiRLSらが続いた後、終盤8組目に登場したのが、アイドルの本家ハロー!プロジェクトのBuono!。

Berryz工房と℃-uteのメンバー3人によるユニットで、1曲目「初恋サイダー」の冒頭、鈴木愛理がソロで♪キスをあげるよ〜と歌い上げた瞬間、会場が息を呑んだ。

歌が段違いにうまい。

伸びやかで芯のある声で安定したピッチ。

それは夏焼雅や、「許してニャン♪」のブリッコキャラで売る嗣永桃子も同じで。

 モーニング娘。らを擁するハロプロは以前、こうしたコラボイベントには参加しなかった。

スタッフは「握手会よりパフォーマンス」とも言っていた。

本家のプライド? だが、AKB人気の爆発を受け、徐々に方針を変えたようで、2年前からコラボイベントにはよく、スマイレージが送り出されていた。

 ヴィジュアルもパフォーマンスも優れた4人組。他のアイドルと同じステージで、本家として力量の違いを見せつけるにはうってつけ。

そのスマイレージは今、オリジナルメンバー2人が抜け、新メンバー3人が加入して、改めてビルドアップ中。新たな他流試合要員を担ったのがBuono!だった。

 年齢は他のグループと変わらないが、キャリア、実力ともスマイレージをさらに上回る 3人。大人数グループと違い隠れミノもない中、小気味いいダンスも含め、しっかりとパフォーマンスで魅了したのはさすがだった。

嗣永は「たくさんアイドルがいる中、一番かわいくて許してニャン♪」とお約束もやっていたが。
(続く)


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